黒澤明が菊島隆三と共同で執筆した脚本をもとに、自らメガホンをとった人間ドラマ。撮影は「安城家の舞踏會」の生方敏夫、音楽は「野良犬」の早坂文雄が担当した。黒澤にとっては初めての松竹映画となる。新進画家の青江一郎と、人気歌手の西條美也子。二人がたまたま同じ宿屋にいたところを撮られた写真が、ありもしないラブロマンス記事とともに掲載されたことから、雑誌は大幅に売り上げを伸ばした。一郎は怒りにまかせて雑誌社社長の堀を殴りつけ、それが話題となり雑誌の売れ行きはうなぎのぼりに。雑誌社に対し訴訟を起こすことにした一郎は蛭田乙吉に弁護を依頼するが、病身の娘を抱えた蛭田は被告の堀に買収されてしまう。美也子も訴えを取り下げてほしいと一郎に頼むのだったが…。
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