『ロボット刑事』や宇宙刑事シリーズをパクったといわれるSF映画『ロボコップ』の、さらにパクリ作品。セントラルシティ署のさえない新米刑事田村直人は、実は警視庁秘密捜査官警視正・機動刑事ジバンである。バイオ科学を駆使する犯罪集団バイオロンの手によって命を落とした直人は、五十嵐博士によって改造されジバンとなって甦ったのだ。バイオロンの差し向けるバイオノイドと戦うとき、ジバンは対バイオロン法を暗唱。「場合によっては抹殺することも許される」の言葉とともに敵を斬り捨てる姿が痛快だった。変身シーンの描写が一切なかった珍しいヒーロー番組で、メタルヒーローの原点回帰的な作品と言える。しかし、後半に行方不明になった五十嵐まゆみを探し求めるという展開は見られたものの、全体としては冒険の要素が少なく、個性に欠ける結果となった。敵であるバイオロンがアットホームな描写で今までにない組織の形態を見せてくれた他、主人公を脅かすライバル的な存在としてジバンキラー・マッドガルボが登場、ジバンを苦しめる姿が印象的だっただけに惜しまれる。第31話では前作『世界忍者戦ジライヤ』の山地学が登場、作品世界をつなげた。
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