戦隊ヒーローというジャンルを築いた記念すべき人気作。秘密結社・黒十字軍の攻撃で、国際平和部隊イーグルの日本ブロックは壊滅的被害を受ける。日本各支部の生き残り5人によって、新たに秘密戦隊ゴレンジャーが結成、特殊スーツに身を包んで、黒十字軍の仮面怪人に立ち向かう。当初、スパイアクション的な展開に味があったが、次第にその戦いはゲーム的になっていき、悪の組織と仮面のヒーローが人知れず戦う、という現実にはあり得ない世界設定を逆手に取った、開き直ったバカバカしい描写が目立っていく。ふざけた仮面怪人たちの登場によるハードな作品世界の破綻には賛否両論あるが、この路線変更は人気低迷によるものでなく、人気絶頂の中でのノリにのっての悪ふざけであり、以後、戦隊シリーズにおけるおバカ描写の基礎を作ったという点は無視できない。なお、黒十字総統は、初期はかぶり物で安藤三男が声の出演、中期は安藤三男が素顔をさらして演じ(八名信夫が代役で声の出演をした回も存在する)、後期は八名信夫に交代している。
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