台北で仕事をしているアメイ(ワン・リーウェン)は、ある日突然父の訃報を聞き、台湾中部・彰化県にある実家に帰省する。道士でもある叔父(ウー・ポンフォン)が中心となり、伝統的な道教式葬儀が営まれることが決定。占いで7日後になった野辺送りの日まで、彼女は兄(チェン・ジャーシャン)と共に父をおくる数々の儀式をこなしていく。
台湾で執筆活動を行っているエッセイ・リウが自身の散文「父後七日」を基にワン・ユーリンと共同でメガホンを取り、本国でロングランヒットを記録した笑って泣ける家族の物語。台湾の田舎町を舞台に、父親の葬儀をめぐって繰り広げられるさまざまな出来事をユーモアたっぷりに描写する。本作が映画初出演のワン・リーウェンが都会で働く娘を好演。彼女の父親を『幻遊伝』などのベテラン、タイ・バオが演じている。にぎやかな台湾式葬儀のあり方や、万国共通の別れをテーマにした物語に引き込まれる。
2009年製作/92分/G/台湾
原題:父後七日 Seven Days in Heaven
配給:太秦