姥捨て山のその後を描いた佐藤友哉の同名小説を、「楢山節考」を手がけた今村昌平監督を父に持つ天願大介監督が映画化した異色ドラマ。山に捨てられた老婆たちが山奥に共同体をつくり生き延びているという設定の下、村人たちへの復讐を計画する中で巻き起こる騒動を描く。主演の浅丘ルリ子はじめ、日本映画を代表するベテラン女優陣が極寒の雪山で激しいアクションもいとわない体当たりの熱演を披露。雪深い山あいの小さな村。貧しいこの村では、70歳になった者は掟に従って口減らしのため山奥に捨てられる運命にあった。息子に背負われた斎藤カユもお参り場という場所に置き去りにされてしまう。死を覚悟し、やがて意識を失うカユだったが、彼女は老婆たちによって助けられ、一命を取り留める。そこは、かつてカユと同じように捨てられた老婆たちが生きるために力を合わせてつくりあげた“デンデラ”と呼ばれる共同体だった。しかし、デンデラの創設者にしてリーダーの三ツ屋メイの目的は、自分たちを捨てた村人への復讐。そして、カユを加えてちょうど50人となった時、メイはついに復讐計画の実行を決断するのだが…。
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